ポルトと言えば

ポルトガルのポルトに行ってきました。

ポルトの街はポルトガルの国名の起源となったほど歴史的に重要な都市で、中心部は世界遺産に登録されています。
そんなポルトのハイライトの一つがポートワイン。
ポルトの真ん中を流れるドウロ川の南側にはポートワインの生産者がワイナリーや情報センターを開いています。
私達はその中から、Taylor'sに行ってきました。

テンション高すぎる人 ↑


音声ガイドに従って、ポートワインの歴史、グレープの栽培、ワインを造る行程、そしてTaylor'sの歴史について順に学んで行きます。
セラーはここだけでなく、また別の場所にもあるらしいのですが、観光客が訪れることが出来るこのセラーの樽も現役で働いており、建物の中はポートワインの香りに包まれています。
特にこのセラーの樽にはTaylor's10-40年Tawnyに使われるポートワインが眠っており、自然蒸発するポートワインは年間2%だそう。
それをここでは、Angel's shareと言うそうです。
私達はその香りを深呼吸。んー、幸せ。

ツアーの最後にはお待ちかねの、テイスティング。
Dry chip (白)とLate Bottled Vintage(赤)が含まれています。
ポルトに着いて以来、白の魅力に取り憑かれていた私としては、このDryChipは期待外れでした。
名前の通りDryで、オリーブなどと一緒に食すのがオススメらしいです。
後味に旨みを感じられて、シェリーの様に食前酒として飲むのにはいいかもしれませんね。
LBVは、思っていたよりも甘味は強くなく、酸味もあるので、食べ物と相性がいいというのも頷けます。
ここでワイナリーの良いところは、フードペアリンクしたい人は追加でっというところ。


右上の黒い箱にはチョコレートが入っています。
そしてTawny40年とリザーブ1985年も追加で注文しました。
給仕さんのアドバイスは、ハムはLBVで終わらせて、チョコレートはTawnyと、その後でリザーブをどうぞっとのこと。
私達は待てずにハムが終わる前からチビチビとTawnyとリザーブを試飲。
なるほど、給仕さんが言う通りでした。

Tawnyは樽に入れて熟成を促進したワインを10-40年用にブレンドし、10-40年っという表記はその平均年齢。
つまり毎回同じ味わいになるようにブレンドして発売するものの、ブレンドされているワインの年や割合などはバッチによってまちまちであるっということです。
一方でリザーブは、グレープの出来が良かった年だけ作られるもので、同じVineyardからの葡萄だけで作られます。
樽には入れずボトルで熟成するので、年を重ねても独特の色合いやアルコールと葡萄の風味は残るので、年によって個性があります。
飲み比べてみて初めて分かる違い。
とても興味深かったです。


ポートワイナリーが集まる南側。
左上に見える白壁&オレンジの屋根がTaylor'sのワイナリーとレストラン。
霧であまり見えませんが、名だたるポートワイナリーが集まってます。
ポートワインファンには正に天国です。
興味がある方は是非。

SuffragetteとBeast from the East

皆さんお元気ですか?
慌ただしくしていたら、前回の書き込みから半年近くかかってしまいました。
実は10月に空き巣に遭い、愛用していたタブレットが盗まれてしまったのです :(
わざわざ日本から買ってきただけに、本当に憎い。
だからブログがアップ出来なかったっというのはまた、言い訳ですが(笑)。
皆さんはお変わりないですか?

さて英国、2月は女性が選挙権を得てから100周年とあり、Suffragetteのイベントで盛り上がりました。
平和的なデモ行進から、テロ行為や身投げしてまで選挙権を訴えるほど過激な活動まで発展し、その末に初めて一部の女性に選挙権が与えられたのは1918年2月。
興味がある方はSuffragetteっという映画もあるので見てください。

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女性の平等や人種差別などに関して人道的な活動、チャリティーなどが活発なのは英国ならではですね。
そういうところは日本人としてもっと見習わなければならないなぁと感じます。

そして3月に入った今日の英国は雪。

ロシアからの寒波、通称Beast of the Eastが雪を運んできました。
写真では見にくいですが、吹雪いてます。
2日ほど前から、吹雪いては止み吹雪いては止みの状態です。
私達が住むエリアは英国で最も雨が少ない地域のせいか、積雪具合はあまり悪くありませんが、全国的には大変な騒ぎになっています。
日本は春一番があって20度まで上がるような話ですから、雲泥の差ですね。
現在の気温はマイナス5度です。
今日は昼から勤務なのですが、仕事に行きたくないよー。
暖かい家の中から外の吹雪を見るのは、なかなか風情があって美しいのですが、家を出るとなると、雪は途端に厄介なものに感じられます。


さて、暖かい部屋で至福の時間を過ごしていたら、こんな記事を見つけましたよ。
KOMBUCHA!
この商品、日本の昆布茶と同じものだと思いますか?
記事によると、発酵食品で、水、茶、砂糖そして生きた菌で出来ているとのこと。
昆布が海藻だとは言っていないところが、ちょっと怪しいと思いませんか?
ボトルはなかなかオシャレで健康志向の人達が高いお金を払って買うのでしょうね。
私は昆布茶を砂糖入で冷やしては到底飲めないので、どんなに身体に良いと言われても無理ですね。
もしも興味がある方は試してみてください。
そして感想を是非ともお知らせくださいませ。

Matchmaking Festival

訳して、お見合い祭。
その名の通り、シングルの為のお祭りなのです!

先日アイルランドに旅行に行った際、Lisdoonavana という町に滞在しました。
この町にはWild Honeyと言う少し有名なB&B/レストランがあり、夫がそこに行きたかったが為に選んだのですが、何と到着した日は正にこのお祭りの開幕日。
生憎の雨にも関わらず、パブは何処も芋洗い状態。
伝統的な音楽から現代の音楽まで、それぞれのパブから違う音楽が漏れ聞こえて、中の熱気が伝わってきます。
この町はあまりに有名なので、Matchmakingと言う名のパブもあるくらいです。

入口はいってすぐ左手に簡素な事務所的なスペースがあり、そこで真面目な(ちゃんとした)お見合いミーティン開かれる模様。
10時から11時は誰々、11時から12時は誰々っと言った形で、プロのお見合い後見人がこのミーティングルームに交代で詰めるようです。
イベントは9月いっぱい、10月1日まで。
金土は毎週コンサートが開かれます。
出会いを求めている方は如何でしょうか?
まだ間に合いますよ。
https://www.matchmakerireland.com/

世界陸上2017 キタ━(゚∀゚)━!

古い?
熱い織田裕二さんの解説、結構好きだったんだけどな。
今は誰が司会やってるのかな?
こちらで観てるとやはりテレビのカメラワークが英国選手中心なので、日本選手を見る機会がなかなか無く悲しいです。
でも2012年のオリンピック同様、英国選手の活躍が素晴らしいので、祖国でなくてもやはり応援してしまいます。
私のお気に入りは、幅跳びの Greg Rutherford 選手。
私達のエリア出身です。
残念ながら怪我で今年の世界陸上は欠場しています。
なかなかハンサムなうえ、性格も明る皆に愛されています。

昨夜は夫と三段跳びを観ながら、幅跳びほど華がないねぇなどと話しているうちにRutherford選手の話になり、友人宅を訪ねた時の話に至りました。
それは、友人宅のある通りにはRutherford選手の跳んだ距離を示す8m31cmのレンガが埋め込まれたエリアがあり、それを目の当たりにするとそれは信じ難い長さなのです!
夫に家の端から端までだよ、と言うと、そんなことは無いだろうと言うので、
わざわざ巻き尺まで出して8mを確かめたりして、世界陸上を観ながらテレビの前で盛り上がってしまいました。
地味だなどと言っていた三段跳の選手は、17mを3歩で。
つまり1歩6m強ということです。すごいね。
地味だ言ってごめん。

さて、日本人があまり観れないこの週末、意外な日本人2人を発見しました。
1人は、あは!体験の茂木先生。(またしても古い?)
今日の新聞で日本の生き甲斐の観念に関する記事で紹介されてました。

もう1人は、はるな愛さん。
BBCでやっているTop of the lakeというテレビドラマに出てました。
現在シリーズ2なのですが、少々展開がスローだなぁ、などとボヤいていると、あらっ!
娼婦役の綺麗なお姉さん、あれは95%愛ちゃんだと思ったけど、違うかな?
もし観た人がいたら教えてください。
日本人が活躍しているのは嬉しいです。

土曜の今日は世界陸上のBBCの中継でも日本人の活躍を見ることが出来ました。
リレー銅おめでとう!


現在リフォーム中。
巻き尺は必需品なうえ、物がないので8mを図るのも簡単。
キッチンも無く、庭用のテーブルに電子レンジなど必需品を置いて暮らしています。

トイレに座って立ちたくない時

すっごく忙しい時には、トイレに行く時間も惜しくなるものです。
最近の私は、新人のミスの処理や実習生の面倒などで1度に複数の事を抱える事が多く、トイレに座る時が唯一一息つく時間だったりします。
英国の放射線科の実習生は1年生のうちから6週間の病院実習を年2回、それを3年間やるうえ、複数の学年が同時に実習する期間があって、先週は11名の学生が一般撮影に集まることになりました。
うじゃうじゃ。
レントゲンは5台しかないのに。
幸い1年生の実習が先週いっぱいで終わってくれたので、今週は3年生の5人だけなので楽です。
しかも3年生にとってはこれが最後の病院実習で、外傷など難しい撮影の経験を積むだけ。
ルーチン検査はばんばん撮影してくれるので、頼りになります。
あと4週間の実習が終われば、5月に試験があって、7月に卒業です。
日本と違って、大学とは別の国家試験はありません。
英国では卒業の時点で一般撮影とCT頭部の撮影ができるようになっていなければならず、日本の座学中心のカリキュラムとは随分と異なります。

そんなこんなの放射線科の学生事情ですが、来年度の志願者が例年の25%減なのだとか。
それは例のBrexit!
実は、隣国アイルランドには放射線科の定員が35名しかなく、溢れた放射線科志望の学生は英国で学んでいました。
うちの病院に来ている15人中4人の学生がアイルランド人です。
ところが今、Brexitの影響でアイルランドからの志願者が減っているのです。
加えて、今まで大学が全国的に無料だったのが有料になり(スコットランドを除く)、自費で放射線科に行こうという鼻息荒い学生が少ないようです。
ふぅ、放射線科の未来はいかに。

さて今日もトイレに座り、一息つきます。
私の働く病院の職員トイレには

カラーチャートがあります。
1-3は正常で、8に近づくほど要水分補給です。
忙しくても、ペットボトルを手元に置いて小まめに水分補給をするよう啓発する目的です。
これによると、2%の水分不足が集中力に影響するそうですよ。
皆さんも用をたした後に、チェックするのを忘れないようにね。
(今ブログはトイレの中で書いたものではありません-笑)

激マズでも止まらない

行きつけのパブの前オーナー夫婦が別の場所でまたビジネスを始めたと言うので、顔を出しに行ってきました。
この夫婦はお客さんと話をするのが好き。だからパブの雰囲気も良いのでしょうね。
そんなオーナーが飲みながら仕事している手元に、小袋のスナック菓子が。
食べてみる?と薦められ、夫が懐かしいねー!っと言うので食べてみると、不味い。
不味いというか、ただ焦げを食べている味で、これは何かの間違いなのではないかと、頭の中が混乱して返答に非常に困る代物です。
白い棒状のクラッカー生地がまばらに焦がしてあり、見た目は白樺の木の枝のよう。
不味さの秘訣は、黒くごげたマーマイトだそうです。
さすがイギリス。
こんな不味いものをお金を出して買う人がいるなんて!
売る方も作る会社も問題だ。
そんな思考をグルグルと重ねていると、まさか!
夫が私の為に1袋買っているではないか!!!

Twigletsを見かけた折には、スリルを求めて試してみてください。
全く、英国人の味覚には脅かされます。

本日、母の日

地元のドイツ系スーパーLidlで生ハムの塊を買いました!!!

クリスマスに足ごと売っており、おー買ってみたいのぅ、などと夢見ていたのですが、たまたま足を運んだ時には小さいバージョンがまな板とカービングナイフ付きでわずかの13ポンド!(約1800円)
うっすーいパルマハムが6枚で3ポンド程度な事を考えれば、この塊は買うしかない!
私のささやかな夢がわずか2000円足らずで叶う時が来ました!
一応、箱を胸元で抱えながら30秒ほど、食べ切れるかなぁ、夫は何と言うかなぁなどと悩みましたよ。

小さいと言ってもなかなかのボリューム。
薄くスライスするのも結構難しいです。
そして、私初めて指を切ってしまいました。
薄く削ぐ為に歯の角度を少し上向きにした勢いで、まな板を抑えていた手をサクっと。
オマケで付いてきたナイフの割に、切れ味のまぁ良い事。
今まで料理をしていて出血するほど指を切った事など無かったのにっ!
(爪を切ることは良くありますけど-食材の持ち方が悪いとバレちゃうな)
興奮のあまり、手元に集中したなかったのかな。
ともあれ、以来、毎晩スライスしながら食べてます。
贅沢。ムフフ。
安いので味はたいして期待していなかったのですが、これが美味しい!
いつも売っている訳じゃないところが有難いです。
そうじゃなきゃ、リピートしまくりで塩分摂りすぎになっちゃうものね。
またお目にかかれた際には是非とも購入したいと思います。
涼しい場所なら常温保存で良く、(包丁の)歯を入れてから30日以内に食べ切るという賞味期限の長さも有難いです。

さて日本は桜の季節ですね。
こちらは今日、母の日でした。
私は義弟と夫と各自1品作り、義母のために3コースを作りました。
私が担当したのは前菜。
例の生ハムのスライスを彩に。

この後にメインとデザートもあったので、生ハムを山盛りに奮発したい気持ちを抑えて控えめに。
フレンチドレッシングで和えたレンズ豆とロケットのサラダに、ローストしたカボチャ、フェタチーズを彩で加えました。

英国は今日からサマータイム。過ごしやすくなります。
日本の皆さんも春を楽しんでくださいね。