トイレに座って立ちたくない時

すっごく忙しい時には、トイレに行く時間も惜しくなるものです。
最近の私は、新人のミスの処理や実習生の面倒などで1度に複数の事を抱える事が多く、トイレに座る時が唯一一息つく時間だったりします。
英国の放射線科の実習生は1年生のうちから6週間の病院実習を年2回、それを3年間やるうえ、複数の学年が同時に実習する期間があって、先週は11名の学生が一般撮影に集まることになりました。
うじゃうじゃ。
レントゲンは5台しかないのに。
幸い1年生の実習が先週いっぱいで終わってくれたので、今週は3年生の5人だけなので楽です。
しかも3年生にとってはこれが最後の病院実習で、外傷など難しい撮影の経験を積むだけ。
ルーチン検査はばんばん撮影してくれるので、頼りになります。
あと4週間の実習が終われば、5月に試験があって、7月に卒業です。
日本と違って、大学とは別の国家試験はありません。
英国では卒業の時点で一般撮影とCT頭部の撮影ができるようになっていなければならず、日本の座学中心のカリキュラムとは随分と異なります。

そんなこんなの放射線科の学生事情ですが、来年度の志願者が例年の25%減なのだとか。
それは例のBrexit!
実は、隣国アイルランドには放射線科の定員が35名しかなく、溢れた放射線科志望の学生は英国で学んでいました。
うちの病院に来ている15人中4人の学生がアイルランド人です。
ところが今、Brexitの影響でアイルランドからの志願者が減っているのです。
加えて、今まで大学が全国的に無料だったのが有料になり(スコットランドを除く)、自費で放射線科に行こうという鼻息荒い学生が少ないようです。
ふぅ、放射線科の未来はいかに。

さて今日もトイレに座り、一息つきます。
私の働く病院の職員トイレには

カラーチャートがあります。
1-3は正常で、8に近づくほど要水分補給です。
忙しくても、ペットボトルを手元に置いて小まめに水分補給をするよう啓発する目的です。
これによると、2%の水分不足が集中力に影響するそうですよ。
皆さんも用をたした後に、チェックするのを忘れないようにね。
(今ブログはトイレの中で書いたものではありません-笑)