メヴレビィー教団

トルコダンスと呼んでいましたが、セマーっと言う、回転することで悟りを開く、宗教儀式です。

誤解の発端は、トルコダンスと言っていたこと。
彼らはひたすらに回るだけ。
もちろん個人レベルで回り続けるのは知っていたけれど、グループとしては曲あるいは祈りによって動きが違うのかと思っていました。
最初の5分は珍しさで身を乗り出すものの、後半は居眠りをする観客も。
私は汗をジットリとかきながら、目を閉じて回り続ける信者に神秘的なモノを感じました。
踊り続けるといつか倒れる間際に神が見える・・・かも。
音楽と唄もあるのですが、唄がそれはそれは素晴らしく、鳥肌が立ちました。
澄んだ声、音域の幅、ムスリムの祈りとはいえ、うっとり。
この人の唄を聴くだけでも行く価値があるってくらいです。

会場は8角形。
私の位置からホールを挟んでちょうど向かい側に座っていた人が、
先日亡くなった同僚のアンジにそっくりで、密かに泣きました。
息を飲むほどそっくりで幻を見ているようでした。
ホスピスに会いに行かなかったことを後悔していたので、
彼女が隣に座っている旦那さんに話しかけたり、ショーを乗り出して見ていたりする姿を見て、
アンジに再会したような気持ちになりました。
私は無宗教ですが、こういう偶然と儀式の神秘性が信仰心を生むんだろうな・・・なんて。
宗教っていいなっと思いました。