空手チョップの確率

放射線技師の皆さんには分かってもらえる話、ポジショニング。
例えば胸部の撮影で「手の甲を腰に当ててください」と言っても、一体何人が思った通りにやってくれるでしょうか?
まぁ日本は集団検診が浸透しているので、胸部はそれほど難しくはないかもしれませんね。

こちらの放射線科の学生は、1年生のうちから胸部や簡単な関節(手関節、膝関節など)を撮影し始め、2年生にはポータブルや入院患者の撮影と基本的な一般撮影。
3年生を終える頃には救急外傷だけでなく、頭部CTも撮れるようにならなければなりません。
座学中心の日本の学生に比べて、半分の時間を実習に費やすこちらの学生は、立派な職場の戦力となっています。

そんな中、マダガスカル出身の1年生が手関節の側位を撮影する際、

空手チョップ on the カセッテ(写真を撮る板のようなもの)」

と説明していました。
その確率の素晴らしい事!
老若男女、全ての患者においてその理解度100%!
空手チョップは日本語ではないのか?!
衝撃でした。

とはいえ、自分で言うのは恥ずかしい私。ははは。
学生からも良いことは学びたいですね。

写真は院内のe-cigarette禁止警告。
日本でも流行ってますか?
こちらは町で歩きたばこしている人の半数以上が今やe-cigaretteです。
煙り(水蒸気)が蒸気機関車の如く出て、むしろ怖いくらい。
鼻からその煙りを出すと、まるでバッファローのようでちょっと見苦しいのですが、そんなの吸っている当人が知るはずもなく。
最近になりやっとe-cigaretteの有害性についての記事が出てきました。
日本の皆さん、吸わないほうが良いですよ。