みんなも覚えよう心肺蘇生術!

今日はマニュアルハンドリングのトレーニングでした。
自分の腰や肩などを傷めずに働くためにはどうしたら良いか、
体重の重い患者、体の自由が効かない患者の移動をできるだけ簡単にするにはどうしたらよいか?
ということを2−3年に1度トレーニングします。
病棟で働いている看護士は日常的にやっていることとはいえ、
利便性をとって力任せに患者移動をすることもあったりして、
彼女達にとってもスタンダードを学び直すのは有効なようでした。

さて!英国では数年前から心肺蘇生の啓発の為に以下のPVがテレビで流れています。 

http://www.youtube.com/watch?v=ILxjxfB4zNk&feature=player_embedded

英国らしいジョークでありながら、非常に有効でよくできたPVだと思います。
日本人はこういうシビアな内容をジョークには絶対にできないもんね。
でも一度観たら忘れないし、思ったほど難しくない!というメッセージが非常によく伝わるっという点では、
このPV以外に勝てるものは無いのでは?

一応解説すると、
1、倒れている人を発見したら、ゆすって声をかけます。
2、呼吸を確認
3、周りに頼んで救急車を呼んでもらい、自分は心臓マッサージを開始。
心の中で「stayin' alive」を歌いながらマッサージすると、100-130回/分になります。
呼吸の補助はする必要はありません。
知らない人に人工呼吸するのは嫌、口腔内に吐瀉物がある、技術的に一般人がするには難しい、など
現実的にパッとその場に立ち会った人ができないことは、やらなくてよいっというスタンスです。
このPVでもキスするのは奥さんとだけがいいでしょっと言っています。
そのまま救急車が来るまでマッサージを続けます。

PVを見た後の感想はどうでしょう?
私にもできそうって思ったでしょ?

もし誰かが(心不全が原因で)倒れるのを見た場合は、その人は助かる確率が高いと言われています。
なぜなら、心臓が止まってからマッサージを受けるまでに間が短いから。
すでに倒れている人を誰かが発見して、それからマッサージとなると助かる確率はぐっと下がってしまいます。
加えて、脳に血液を送り続けることが患者の予後の質に違いを生むので、是非この機会にみなさんにも知ってほしいです。
PVは英語だけど、日本のみなさんにも広めてください。